プロフィール
代表インタビュー
Q. なぜこの仕事をはじめたのでしょうか。
最初はOLをしていたんです。でも何か自分を表現する仕事がしたくて、学生時代から文章を書くのが好きだったので、「ライター募集！」と求人にあった広告代理店に転職。そこでコピーを書いたり、取材をして記事をまとめることを覚えました。編集もその会社の社内報担当になったことで習得したんです。
その後、社内報が経費削減でなくなり、写真部へ異動。それを機に、二度目の転職を決意したんです。とはいえ自分は何を作りたいんだろうと深く考えました。
そんな時、映画館で映画のパンフレットを見て、「これだ！」と思ったんです。すぐに編集している会社に電話をし、「映画のパンフレットの編集をしたいんですけど雇っていただけませんか」と言いました。「とりあえず履歴書を送付してください」との返答。その日は徹夜で履歴書と、「どうして映画のパンフレットを作りたいのか」という想いを文章にまとめ、翌日、これまで作った社内報や新聞広告と一緒に速達で郵送しました。1週間後、再び電話をかけ「先日電話をしたものですが、履歴書、届いておりますでしょうか」と言うと、「あんた、面白いから一度遊びにおいで」とのこと。それを機に、映画パンフレットの編集をするようになりました。
Q. 独立して、その後は？
独立したのは、会社の方針と私のやりたいことがズレてきたと感じたからです。
また、スタジオジブリの映画『平成狸合戦ぽんぽこ』のパンフレットを編集させていただいた後、スタジオジブリ出版部で『出発点』（徳間書店刊）という宮崎駿監督の書籍の編集を手伝わせていただいたことも大きかったですね。
独立した初年度は年収が90万ほど。実家暮らしだったのでなんとかなりましたが、一人暮らしだったらとてもやっていけなかったでしょう。でもその後、少しずつ映画のパンフレットや、映画・映像関連の雑誌や書籍等の仕事をさせていただく機会に恵まれ、いまに至っています。
気がつけば、今年で独立23年目。長い歳月が経っていました。その間、常に私が意識していたのは、その時々の仕事を楽しむことと、誠実であること。どんなに辛いと思うことがあってもその仕事を楽しんで、誠実に向き合っていれば、乗り越えられますから。
Q. この先、どんなことをやっていきたいですか？
長い間、映画・映像関連の書籍等の制作を行う中で、私の仕事は映画・映像の作り手の方々の想いを伝える。作り手の方々と観客をつなげる役目を担っているのだと強く感じるようになりました。そのことを意識するようになってからは、映画・映像の作り手の方々だけではなく、もっと幅広く、いろんな人の想いを伝える仕事をしていきたいと思うようになったんです。
人生というのは面白いもので、不思議と自分が強く願った方向へ自然と向かうのですね。昨年（2019年）あたりから、イベント会社を経営している知人から、「何かやってみたいイベントがあったら企画書出してみてよ」と声をかけられたり、実話をもとにした小説本の制作に関わる機会をいただきました。また以前一緒に仕事をしたことがあるデザイナーから海外のディズニーランドの日本版のチラシのコピーを書く仕事をやらせていただいたりもしています。
いま、新型コロナウイルスでさまざまなことが変化しつつある中で、私の仕事も大きく様変わりして予感があります。そこには悲観はなく、新たなはじまりに対するワクワクした気持ちでいっぱいです。いまこの時に私にできることをやり続けていく。そう決意しています。
経歴
1997年に独立後、吉野ちづるというペンネームで活動を開始。
その後、事務作業や編集補佐作業をパート・アルバイトに依頼するようになったことをきっかけに、事務所を設立。
津田まさごろという女性アーティストへのリスペクトから、事務所名を「オフィスいまたろ」に。
津田氏とは広告代理店に在籍中、いっとき机を並べて仕事をしていたことがあり、当時から彼女のセンス、才能に憧れにも似た気持ちを持っていたことに起因している。
2019年頃から、仕事内容を映画・映像系にこだわらず、もっと幅広く、いろんな人の想いを形にすることで、多くの人の事業の手助けができないかと強く考えるようになり、2020年より、夢を形にする意味を込め事務所名を「サクセスストーリー」に変更した。
